矯正治療によって不定愁訴が改善した症例③
矯正治療によって不定愁訴が改善した症例③の解説と具体的分析
▼当院で実施した矯正治療によって、不定愁訴が改善した症例とその具体的な分析についてご紹介します。
セファロレントゲンによる分析
(左写真)治療前は下顎が左にズレている。(右写真)術前に比べてズレが抑制されました。
①…DUAL平面が改善
②…PNSの下降が改善
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- U1‐AB 上顎前歯:歯軸改善
- APDI減少 上顎に対して相対的に下顎は前方位になった
- CFが増加 High angleが抑制された(下顎後方回転が減った)
口腔内写真による比較
【矯正治療前 2018.8.20】
矯正治療前は、高口蓋で舌が挙がらない環境でした。顎堤狭窄、叢生、臼歯近心傾斜が認められます。
【矯正治療後 2020.11.17】
矯正治療後は、顎堤・歯列の改善、叢生改善、臼歯近心傾斜が整直しました。
偏心運動
【矯正治療前 2018.8.20】
前歯が高く、臼歯が極端に低い(臼歯オープンバイト)で、側方運動で奥歯が干渉しています。
【矯正治療後 2020.11.17】
咬合平面が整い、偏心運動で犬歯ガイドが出来ました。
レントゲン写真による比較
【矯正治療前 2018.8.20】
【矯正治療後 2020.11.17】
- 歯軸が整った
- 歯間幅が整った
- 副鼻腔底の幅が広がった
顔貌の比較
治療前(左)は、強い頭位傾斜とオトガイ筋の強い緊張がありました。治療後は、頭位傾斜が抑制され、オトガイ筋の緊張も緩和されました。
- のどぼとけの位置が挙がった
- サイロマンディブラーアングル(顎から喉の角度)が改善
- 下顎が前方に偏位した
模型による比較
不定愁訴
【矯正治療前 2018.8.20】
【矯正治療後 2020.11.17】
僅かですが、不定愁訴が減少しました。