顎関節症の症状
顎関節症の症状をチェックしてください
顎関節症になるとさまざまな症状が起こってきます。まず、何項目あてはまるかどうか確認してみてください。１項目でも当てはまる項目があれば早急に信頼できる歯科医院を受診し、顎関節症の検査、治療を開始されてください。症状がひどくなる可能性があります。
顎がカクカク音がなる
ブラキシズムから派生した顎関節症により、下顎と上顎の骨にずれが生じてしまっていると、話しているときやお食事をしているときなど、口を大きくあけると顎から「カクカク」、「コキコキ」と音がなります。音がなる＝顎の骨がずれていると判断してください。
顎に痛みがあるときがある
下顎と上顎の骨の近くには神経がたくさん通っています。それを守るように衝撃を吸収するクッションの役割を果たしている関節円盤という軟骨のようなものが存在するのですが、骨がずれていることでこの関節円盤の位置もずれてしまい、関節にクッション効果がなくなってしまい、痛みがはしります。
頭痛・めまい・肩こりがある
下顎と上顎の骨の近くには神経がたくさん通っています。そこには肩や頭部につながる神経や、三半規管もあります。それを守るように衝撃を吸収するクッションの役割を果たしている関節円盤という軟骨のようなものが存在するのですが、骨がずれていることでこの関節円盤の位置もずれてしまいます。（関節円盤の前方転移）結果、ずれた軟骨が神経や三半規管を圧迫してしまい、頭痛、めまい、肩こりが起こります。
顎が開かない
顎の骨がずれてしまい、その骨を動かすはずの筋肉もずれた位置で緊張し、硬くなってしまっているので、うまく筋肉が動かず顎があかなくなってしまいます。
顎関節症の種類について
お口の開け閉めの際に音がしたり、痛みを感じたりと、様々な症状や不調を伴う顎関節症には、細かく分けると①筋肉痛タイプ②ねんざタイプ③クッションのずれタイプ④骨の変形タイプという4つの種類が存在します。それぞれのタイプの特徴について紹介いたします。
顎関節症の種類（筋肉痛タイプ）
筋肉痛タイプの顎関節症は、噛んだり、お口を動かしたりする際に必要な側頭筋や咬筋に炎症が起こっているケースです。
- 我慢して口を開けることはできるが、お口を開けた際に痛みを感じる
- 片頭痛、頬が重い、頬を腫れぼったい、顔が歪んでいる
などの症状がある場合は筋肉痛タイプの可能性が高いです。このタイプは筋肉の緊張によって痛みや違和感を感じているため、顎関節自体に問題はなく、筋肉の問題を解決することが症状改善の第一歩です。
顎関節症の種類（ねんざタイプ）
ねんざタイプの顎関節症は、関節（骨・軟骨・靭帯・関節包）に大きな負担がかかって、損傷しているケースです。筋肉痛タイプ同様に我慢して口を開けることはできるが、お口を開けた際に痛みを感じます。ねんざタイプについては、関節に炎症が起こって痛みがある間は、できるだけ顎を休めるようにしましょう。負担が大きくなり、症状が悪化するとさらに関節の可動域が小さくなってしまう可能性があるため、注意が必要です。
顎関節症の種類（クッションのずれタイプ）
クッションのずれタイプの顎関節症は、顎関節のクッションの役割を担っている関節円板が正常な位置からずれているケースです。
- お口を開けた際に「ポキポキ」や「カクカク」などの音がする
- 引っかかった感じがしてお口を開けられない、また大きく開けようとした際に痛みがある
などの症状がクッションのずれタイプの顎関節症の特徴です。音が鳴るだけの場合は経過観察となることがほとんどです。
しかし、引っかかった感じがしてお口を開けられない場合は、④骨の変形タイプへ移行してさらに症状が深刻になる可能性があるため、定期的に検査を受け、必要な処置を受けましょう。
顎関節症の種類（骨の変形タイプ）
骨の変形タイプの顎関節症は、顎関節部分のクッションである関節円板のずれ、加齢による軟骨の減りによって、下顎頭と下顎窩が直接接触して骨自体が変形してしまっているケースです。
関節円板がずれているため、お口を開ける際に引っかかる感じがしたり、痛みを感じたりします。また、骨同士が直接こすれ合うため、ザラザラとした音がすることもあります。軟骨の減少については、女性ホルモンが影響するため、ホルモンバランスが変化する中高年に起こりやすいタイプです。
歯並びが綺麗でも良い歯並び・噛み合わせとは限りません
歯並びや噛み合わせは歯科の中でもとても難解な分野です。上記の画像のように歯並びが綺麗で一見何も問題ないように見える場合でも、噛み合わせのバランスや歯軸のズレなどによって、顎関節症や歯ぎしり・食いしばりをはじめ、顔貌や姿勢の歪み、不定愁訴を引き起こす場合があります。
詳しくは下記のページをご確認ください。
