歯ぎしりの本当の原因
なぜ歯ぎしりをしてしまうのか?
歯ぎしりは咬筋の異常緊張によって顎に強い力がかかるので起こると述べてきました、なぜ、咬筋の異常緊張は起こるのでしょうか。原因は1つではなく、さまざまですが、大きく分けて物理的要因と精神的要因2つに分けられます。
物理的要因:噛み合わせの悪さ
噛み合わせが低かったり、逆に高かったりする部分があると、しっかり噛めませんので、脳が噛む力をさらに強くしようとします。それで歯ぎしりの力はどんどん増大していくという考えがあります。
精神的要因:ストレス
歯ぎしりの原因の多くはストレス、精神的な緊張だといわれています。ストレスから無意識に歯を食いしばったり、歯ぎしりをしてしまったりと、顎の筋肉を緊張させる状態や悪い習慣が続くと歯ぎしりが断続的に起こってきます。脳が感じたストレスを歯ぎしりや噛みしめによって解消しようとしているのです。
ストレスにも種類がある
ストレスには肉体的ストレスと精神的ストレスの2種類があります。
【精神的ストレス】
現代社会の問題となっており、人間関係や仕事などでの問題を抱えていらっしゃる方が多いと聞きます。生きていくうえで避けては通れないものですが、あまりに大きすぎると問題です。
【肉体的ストレス】
過労、栄養不足、睡眠不足などがあげられます。この中で一番気づきづらいのが栄養不足です。過労や睡眠不足は自分自身認識しやすいですが、栄養不足はあまり目立った信号がでないため、認識しづらくなります。人体は約60兆個の細胞によって造られていますが、この細胞1つ1つに栄養が通った状態でないと栄養不足によるストレスが発生し、自分が気づかない間に、それが顎の筋肉の緊張としてあらわれることがあります。