顎関節症で口が開かない時の応急処置について
投稿日:2023年1月18日
カテゴリ:顎関節症
顎関節症の症状の一つとして、開口障害があります。
通常だと指3本分の開口量がありますが、開口障害があると指一本分か、それ以下しか口が開かなくなります。原因は、顎関節部の軟骨(関節円板)が位置ズレを起こし、顎関節のスムーズな動きが遮られる事によるものか、軟骨(関節円板)のズレにより、軟骨や骨がこすれて炎症を起こしてしまうことによる痛みが考えられます。
口を開けるためには、顎関節の内部で、下顎頭が前方にスライドしなければなりませんが、関節円板がさらに前方に位置ズレしている場合、それが邪魔して下顎頭が前方にスライドできなくなり口が開かなくなります。
関節円板の前方への位置ずれの場合、無理に口を開けるのではなく、口を閉じたまま下顎を思いっきり前にシャくれるように突き出します。その位置からゆっくり開いてみましょう。これを何度か繰り返します。下顎を前方に突き出したことで、下顎頭と関節円板の関係が改善され口が開くようになるはずです。
骨や軟骨の炎症の場合、顎を無理に動かすと顎関節が痛いので、炎症を抑えるために抗炎症作用のある薬剤や痛み止めを服用して、無理のない範囲で前述の動きをしてみましょう。
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