顎関節症と歯軋りの関係
投稿日:2023年1月20日
カテゴリ:顎関節症
一般的に歯軋りとは、上下の歯が接触した状態で、前後左右にギリギリと動かしている状態を言います。特に、夜間や無意識状態の歯軋りは、起きている時の5〜10倍の力で行われていると言われますので、歯がきしんで、折れたり、すり減ったり、欠けたり、知覚過敏の原因になったりします。
習慣的に歯軋りが行われると、歯がすり減って噛み合わせが低くなったり、歯並びや噛み合わせが悪い場合には、下顎が正しい位置ではないズレた場所で歯軋りが行われたり、起きている時の数倍の力で歯軋りする事によって、顎関節に過度の負担がかかり、関節内の軟骨(関節円板)の位置ズレが生じ、顎関節症が発症するケースがあります。
また下顎の位置ズレが酷くなると、さらに歯軋りは酷くなるという負のループになります。
歯軋り対策として、簡易的で一般的な方法としては、夜間睡眠時にマウスピースを装着するという方法があります。噛み合わせが悪くてもマウスピースで調整可能ですし、歯を守ることもできます。
しかし、マウスピースの形や素材によっては、さらに歯軋りが助長されて症状が悪化するケースもありますので、術前の審査診断は必須です。
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