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顎関節症でお口が開かなくなるのはなぜ?

投稿日:2024年2月20日

カテゴリ:顎関節症

顎関節症においてよくある症状として、①耳の前の関節部の音(クリック音、クレピタス音など)、②開口時などの関節部の痛み、③噛み合わせの変化、④口の開く量の減少、などがあります。もちろん顎関節症の進行状況によるものではありますが、特に①や④は自覚症状として多く見受けられるものです。

今回はその中から、④の口の開く量が減少する原因と対策および治療方法についてお話したいと思います。

 

まずはじめに口の開く量が減少する原因についてあげて見たいと思います。

a.顎関節の円板の位置異常 … 関節を円滑に動かすために関節円板とよばれる軟骨のような組織が顎関節には存在しています。それが何らかの原因(外力といった過剰な負荷など)によって本来の位置から逸脱してしまうことがあります。それによってかえって顎の円滑な運動を妨げてしまい、顎の運動量(=顎の開く量)が減少してしまいます。

b.加齢変化による筋力減衰 … 加齢によって、筋肉量は徐々に減少していくことは避けられません。もちろん、口を開ける際に用いる筋肉群(開口筋)も例外ではありません。それによってかぶりつくことがしにくくなっていくわけです。

c.口を閉じる筋肉の過緊張 … また、逆に口を閉じるときに使う筋肉群(閉口筋)が常に力が入っている状態(過緊張)である場合も同様に口を開ける動作が行いにくくなるケースがあるようです。またこの場合、閉口筋が主要原因ではなく閉口筋の過緊張によって顎関節への過負荷が原因であることが多いようです。

d.細菌感染 … 顎放線菌症によって生じる腫れや、破傷風菌の出す毒素によって閉口筋が硬くなってしまって動かなくなってしまうことで生じる場合があります。

e.外傷 … 格闘技や事故など、顎に対して強い外力がかかった場合、一時的に開口時(場合によっては咬合時も)に疼痛と開口しにくくなったりします。なおその際に顎の関節が骨折してしまうケースもあります。骨折した場合、当然ですがそれらよりも強い痛みや開口制限のほかに顎の偏位(位置ずれ)などが生じます。

これらの場合、症状が軽度であれば時間経過とともに寛解していくことがほとんどですが、長期間この状態が続いている場合は原因がなんなのかを診査診断し、それに対して治療を行っていく必要があります。

 

次にこういった口の開く量が減少した場合の対策および治療方法についてお話したいと思います。

口がいつもより開かないと自覚したときは、なによりまず無理に開けようとせず安静にしておくことが重要です。口を開けた際に痛みを伴う場合はなおさら、痛みが出ないようより安静に努めるほうがよいです。その状態でしばらく経過を追っても良いのですが、可能であれば歯科医院(とくに顎関節症の治療を行っている歯科医院がいいかと思います)を受診するようにしてください。

歯科医院において提案される治療法などはその医院の方針などもあると思いますが、様々です。

もっともポピュラーなものとしては、保険診療でもあるナイトガード(マウスピース)を装着することです。顎関節に痛みを伴っていないのであれば通常はハードタイプ(プラスチック製の硬いマウスピース)を装着します。それによって噛み合わせが持ち上げられるので、顎関節への負荷が軽減されます。また、上下の歯同士の直接的な干渉もなくなるので歯の保護も可能です。結果として、顎の安静状態が得られるので、場合によっては開口量が回復していくことがあります。

ほかにも、顎を動かす筋肉へのマッサージであったり消炎鎮痛剤を併用したり、ボツリヌストキシン治療を併用することもあります。

 

開口量の減少に対する治療は、原因は様々なので当然のことながら画一的なものではありません。なので不安だなと思ったり、自分の顎の状態を知りたいと思ったら、まずは当院で診査診断を受けてみてはいかがでしょうか。

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