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顎関節症と自律神経の関係って?

投稿日:2026年2月25日

カテゴリ:歯ぎしり・食いしばり 顎関節症

以前の記事でもお伝えしているような顎関節症の様々な症状に加えて、「頭痛」「肩こり」「めまい」「動悸」「不安感」など、顎のトラブルと一見関係なさそうな不調を同時に訴えている方は少なくありません。

その背景には、自律神経との関係が潜んでいます。顎関節症は単なる関節や噛み合わせの問題を引き起こすだけではないのです。

今回は顎関節症の症状と自律神経がどのように関係しているのか、なぜ顎の不調が全身症状につながるのかを解説していきます。

そもそも自律神経とは?

主に次の2つから成り立っています。(※なお、自律神経というのは、そういう名前の神経が実際に存在するわけではなく、機能的な分類による呼称です。)

交感神経:緊張・活動・ストレス時に優位になる
副交感神経:休息・回復・リラックス時に優位になる

この2つのバランスが保たれることで、心拍、呼吸、血流、筋肉の緊張などが適切に調整されています。しかし、ストレスや生活習慣の乱れが続くと、このバランスが崩れ、自律神経失調状態に陥りやすくなります。

顎関節と神経の密接なつながり

顎関節は、脳に非常に近い位置にある関節です。その周囲には、主要な神経の一つである三叉神経が走行しています。三叉神経は顔や顎の感覚、噛む動きを司る重要な神経であり、自律神経の影響を受けて様々な挙動をみせます。

顎関節や噛む筋肉に慢性的な緊張や炎症が起こると、これらの神経が刺激され、交感神経が優位になりがちです。交感神経が優位になると、筋肉の緊張が引き起こされやすくなり、頭痛や首・肩のこり、さらには自律神経の乱れに関連した症状が現れることがあります。

顎関節症が自律神経を乱すメカニズム

筋肉の緊張が神経を刺激する

顎関節症の初期は、噛むときに使う筋肉(咬筋・側頭筋など)が常に緊張した状態になりやすくなります。この筋緊張が続くと、血流が悪くなり、神経への酸素供給が低下します。酸素供給量が減ると、酸素の循環量を増やすべく交感神経が優位な状態になります。つまり体は常に「緊張モード」に入ってしまうわけです。これが、寝つきの悪さや動悸、疲れが取れないといった自律神経症状につながります。

痛みや不快感がストレスとなる

「顎の痛み・違和感」や「不要な上下の歯同士の干渉」は、それ自体が交感神経を優位とさせる原因となります。人は痛みを感じると無意識に体をこわばらせる防御反応をとります。また同様に、必要以上に上下の歯が干渉(ぶつかりあう)することでも顎の位置を保持しようとして顎の周囲の筋肉をこわばらせるようになります。自律神経のバランスが崩れやすくなります。

自律神経の乱れが顎関節症を悪化させる

顎関節症と自律神経の関係は必ずしも先述のような一方向の関係ではありません。つまり、自律神経側の乱れが顎関節症を悪化させるケースもありえるのです。具体的に説明すると、まず何かしらの要因で交感神経が優位になると、筋肉は緊張しやすくなり歯ぎしり食いしばりが強くなります。特に睡眠中の歯ぎしりは起きているときより強い力が出るため、顎関節・歯などへの負担も増加します。

さらに「顎の運動障害などの不調 → 自律神経の乱れ(交感神経の優位) → 歯ぎしり食いしばりの増加 → 顎関節症の悪化」という悪循環に陥ることがあります。

顎関節症の改善には自律神経への配慮も大切

顎関節症の治療というと、就寝時に装着するマウスピース(ナイトガード)や噛み合わせの調整などをイメージされることが多いかもしれませんが、それだけでは十分でないケースも認知されつつあります。つまり自律神経のバランスを整え、顎関節と自律神経双方の関係を健康にすることが大切なのです。

自律神経の交感神経・副交感神経のバランスを整えるためには、

 ・十分な時間と質の睡眠をとる

 ・規則正しい生活リズムを保つ

 ・深いゆったりとした鼻呼吸を意識する

 ・長時間同じ姿勢を保持する場合は適宣、首や肩・顎周りのストレッチを行う

といった生活面での工夫や習慣付けが欠かせません。

まとめ

顎関節症は、顎関節や噛み合わせ・歯並びに由来する問題というわけではなく自律神経の乱れと深く関係する疾患です。顎の不調に端を発して全身症状として現れたり、逆に全身のストレスや生活や食事の乱れが顎の不調や症状の発症を招いてしまうことも珍しくありません。

症状が長引いている場合や、顎の痛み以外にも不調を感じている場合は、顎だけでなく全身の状態、つまり自律神経のバランスを含めて考えることが大切です。顎関節症の症状の改善には、局所的な治療だけでなく自律神経を整える視点が重要となります。

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