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食いしばりをボツリヌストキシン注射で治療するメリット、デメリット

投稿日:2023年5月8日

カテゴリ:歯ぎしり・食いしばり

ボツリヌストキシン注射は、美容においては小じわの除去が主な目的で使用されています。他にも、制汗治療として脇にボツリヌストキシン注射を行うこともあります。今回は、そんなボツリヌストキシン注射を食いしばりの治療するにあたって使用した場合のメリットやデメリットについて説明したいと思います。

 

まず、ボツリヌストキシン注射全般の共通点としてすべては神経にアプローチするものであることです。小じわに効かせるのであれば表情筋を収縮させる神経の連動を阻害するように作用し、制汗目的ならば汗腺にある汗を分泌させる際に作用する神経の作用を阻害します。いずれにしても、ボツリヌストキシン注射をおこなうことで本来の働きよりも過剰に働いているものを抑制することが目的です。

 

① メリット

:歯ぎしり食いしばりに対して即効性がある … 注射してはやいと即日効果が現れます。噛む筋肉の緊張による疲労感やだるさ、痛みなどが即座に軽減・消退します。

:顎や歯、あるいは歯の詰め物や被せ物までも保護することにつながる … 歯ぎしり食いしばりをするということは、噛む筋肉を発達させることになります。そうなると、噛む筋肉による過負荷が顎や顎関節を痛めたりするだけでなく、歯と歯の詰め物や被せ物までも破壊してしまうことになります。そういったことを防ぐには噛む筋肉の力をコントロールして適切な負荷に戻すことが必要です。

:エラの張りを改善できる … 咬筋とよばれる顎のエラから頬骨の下部分にかけて存在する噛む筋肉にアプローチするので、ボツリヌストキシン注射によって筋肉が弱まって薄くなれば、エラが張っているように見える問題も解決することができます。

:肩こりの改善が期待できる … 噛む筋肉の緊張によって引き起こされる肩こりの場合、ボツリヌストキシン注射をおこなうことで肩こりのつらさを緩和させる事ができます。

 

② デメリット

:保険外診療 … ボツリヌストキシン注射による治療は、保険診療では実施できません。保険外診療(自費診療)として取り扱われるのが一般的です。

:副作用が生じることがある … 噛む筋肉に作用させるようにボツリヌストキシン注射を実施したとしても、周囲の表情筋や組織に作用してしまうことがあります。例えば、表情筋に作用した場合は「笑いにくい」「目尻が下がってしまう」といった副作用があります。また、唾液腺と呼ばれる唾液を作る組織に作用した場合は「口が渇く感じがする」「口の中が粘つく感じがする」といった副作用が生じます。他にも、筋力が減少することにより「食事が疲れる」「頬をかみやすくなった」といった副作用もみられることがあります。いずれにしても、一過性で徐々に消退していくことがほとんどです。

:効果が永続的ではない … ボツリヌストキシン注射を1回実施すると、個人差はありますが平均2~3ヶ月効果が持続します。中には半年近く効果を実感される方もいらっしゃいますが、基本的には効果は永久ではありません。そのため、2~3ヶ月ごとに追加でボツリヌストキシン注射を実施していく必要がありますが、3~4回ほど行うと効果の持続性が上昇します。

 

歯ぎしり食いしばりに対して強い抑制作用がありますが、何度もボツリヌストキシン注射をしても戻ってしまう…という方もいらっしゃるのは事実です。大抵の場合、その原因は噛み合わせや歯並びの不調和であったり、呼吸環境や姿勢の問題からくる問ことがほとんどです。そういった問題の解決をはかることが、問題解決の近道となるかもしれません。

既にボツリヌストキシン注射を何度もしているのに問題が解決しない方や、顎の疲労感や痛みを自覚されている方は、まずは噛み合わせ治療の相談からいかがでしょうか。

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