歯ぎしりを緩和するサプリメントについて|顎関節症・咬み合わせ専門歯科医院HP

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歯ぎしりを緩和するサプリメントについて

投稿日:2023年9月6日

カテゴリ:歯ぎしり・食いしばり

昨今の現代社会における食生活は栄養バランスが乱れたり偏りがちと叫ばれて久しいと思います。そんな状況では足らない栄養を補ってくれるサプリメントは非常に心強い存在と言えます。

タイトルにある、歯ぎしり食いしばりに効果のあるサプリメントなんてあるのか?という疑問は当然あるかと思います。そもそもどのサプリメントにも言えることではありますが、処方薬のように効果を保証されているものではありませんので、全員が同様な実感を得られるというのは難しいかもしれません。しかし、必要に応じて確実に良質な成分を得ることで解決する問題があることも事実です。

当院では、過去に「リラクナイト」というオリジナルサプリメントを開発販売(現在は販売終了しています)していました。これは名前の通りリラックスして睡眠の質を上げることを狙いとしたもので、夜間の歯ぎしり食いしばりを少しでもコントロール出来るようにと当法人理事長の肝いりの商品でした。

なので今回はそんな歯ぎしり食いしばりにアプローチ出来るサプリメントのどんな成分が歯ぎしり食いしばりをコントロールしてくれるのかお話したいと思います。

 

はじめに、サプリメントでアプローチする歯ぎしり食いしばりの原因について、軽く触れたいと思います。

まず、「交感神経優位である状態」があります。この状態というのは、心臓の鼓動や呼吸が増して血管が収縮したりする以外に、全身の筋肉に力が入っています。意識せずとも勝手にこうなってしまうこの反応は、ヒトが自然の中で生きていた狩るか狩られるかの生活をしていた頃の名残といわれています。眼の前に獲物がいて、こちらから仕掛けるか逃げるか、相手の機微を見逃さぬよう注意力が高まり、瞬時に動けるように筋肉を力ませるわけです。この筋肉が緊張し続けている状態というのは噛む筋肉も例外ではありません。それらが緊張しているということは収縮し、噛み合わせている状態になります。本来上と下の歯は食事や発語の時しか噛み合ったり触れたりしないので、こんな状態が続くと知らぬ間に慢性的な歯ぎしり食いしばり状態が生じていることになるのです。

次に、「質の良い睡眠が得られていない」というのも挙げられます。ここでいう質の良い睡眠というのは、深い眠りを得られていることです。一般的に歯ぎしり食いしばりを睡眠中にするときは、REM睡眠のときといわれています。REMとは「Rapid Eye Movement」の略で、目が微動しています。夢を見たりするのもこの睡眠のときといわれています。過度に明るい部屋であったり、入眠前に長時間液晶ディスプレイなどを見たりすると深い眠りNon-REM睡眠を得られる時間が短くなります。結果として、REM睡眠の時間が増えて歯ぎしり食いしばりをしやすくなるといわれています。

 

これらの問題は一例ですが、これらの問題を解決してくれる成分が存在しています。それが当院オリジナルサプリメント「リラクナイト」に含まれていた主力成分「GABA」と「ラクティウム」です。GABA(γアミノ酪酸)は昨今ではチョコレートなどに配合されていたりと世間にかなり認知されていると思いますが、ラクティウムは母乳に含まれる成分で、赤ちゃんが母乳で安心するのはこの成分によるところもあります。ともにリラックスさせてくれるもので、ストレス緩和に有用とされるものですが、言い換えれば交感神経のたかぶりを抑え、副交感神経系を優位に導いてくれるものといえます。

結果として副交感神経優位である状態や質の良い睡眠を得やすくなり、無用な歯ぎしり食いしばりを減らすことに繋がります。

 

どの栄養サプリメントでも言えることですが、多量に摂取すれば効果が早く強くでることはありません。大切なのは継続してサプリメントを定量しっかり摂取し続けることです。そして何より、サプリメントはあくまで補助的なものであると踏まえた上で、規則正しい生活リズムと栄養バランスの取れた食生活を習慣づけることが大切です。

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