食いしばりの改善による小顔効果について|顎関節症・咬み合わせ専門歯科医院HP

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食いしばりの改善による小顔効果について

投稿日:2023年3月13日

カテゴリ:歯ぎしり・食いしばり

意外と知られていないこととして食いしばりが習慣となっている場合、お顔の輪郭が大きく見えることが挙げられます。今回はなぜそう見えるのか、食いしばりによって生じる弊害などを挙げつつ説明しようと思います。

 

食いしばりはそのままにしておくと歯や顎への慢性的なダメージを与えると想像すると思います。それ以外に「咬筋」とよばれる、顎のえらから頬骨の間にかけて走行する噛む力を生み出す主要な筋肉が肥大化してしまうことが挙げられます。これは、筋トレすると筋肉がついてしまうことと同じで、必要以上に咬筋を酷使していること…つまり食いしばりが原因です。

 

まず、咬筋の肥大について簡単な確認の仕方をお教え致します。顎のえらの部分に指をそえ、上の歯と下の歯を噛み合わせてぐっと力を入れます。そのとき、力こぶのような強く大きな膨らみが生じた場合、咬筋の肥大が疑われます。一方で、少し押し返される程度であれば標準的であるといえます。ただし、この方法は確実な状態を確認するものではないので参考程度に試してみてください。

 

当然のことながら、咬筋が肥大化してしまうとお顔の輪郭が膨らみますので角張ったようなシルエットになります。ということは、咬筋を肥大させないことが結果として小顔を維持することになりますし、咬筋の肥大を改善させることが小顔効果を得ることになります。

 

では、咬筋の肥大を防ぐ方法から説明します。結論から言えば、歯ぎしり食いしばりをしないことになりますが、歯ぎしり食いしばり自体はなくすことは不可能です。何故ならば、睡眠中において仮に8時間の睡眠中であれば健常であっても15分間は歯ぎしり食いしばりをするからです。これはストレスを解消する行動ですので否応なしに生じます。ストレス以外が原因で歯ぎしり食いしばりが発生するメカニズムとして、呼吸環境の悪さや上顎と下顎の位置関係の悪さなどがあり、なおかつそれらが密接に関係しあっています。つまりそれらを改善していくことが咬筋の肥大を防ぐことができるというわけです。

ただ、皆さん一人一人が何が原因で歯ぎしり食いしばりが生じているのかは、問診やレントゲン写真や口腔内の視診や模型診断といった分析をおこなって判明するので、独断や思い込みは厳禁です。

 

次に、咬筋の肥大を改善する方法を説明します。一度大きくなった咬筋は二度と戻らない、というわけではありません。咬筋を酷使する頻度が減れば、徐々に元の大きさに戻ります。そういったことを可能にする治療法は現状2つです。

1.ボツリヌストキシン治療 … 美容や制汗目的で使用されることが多いですが、咬筋や側頭筋といった閉口筋とよばれる歯ぎしり食いしばりの際に使用される筋肉群に対して使用することで、それらの筋の働きを本来の強さにまで戻します。即効性があります。結果として筋肉の大きさも減少し、小顔効果が得られるというわけです。個人差はありますが、実施後2ヶ月頃には効果が落ち始めますので、当院としては2ヶ月毎のボツリヌストキシン注射を4回ほど繰り返すことをおすすめしています。

2.咬合治療 … 上顎と下顎の位置関係や歯ならびを理想に近づけることで、筋肉の過緊張を緩和させていきます。筋肉の緊張がほぐれれば、当然筋肉はもとの大きさに戻るので小顔効果が出てきますが、ボツリヌストキシン注射と比べると即効性はありませんし、治療期間も2~3年ほど必要です。しかしそれ以外のメリットとして、歯や歯の詰め物や被せ物、そして顎の関節を異常な力で消耗してしまうことから保護することができます。

 

当院では、小顔効果を顎の治療に絡めておこなっています。興味がある方はまずは相談からいかがでしょうか。

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