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歯ぎしりの治療でマウスピースを使うデメリット

投稿日:2023年7月24日

カテゴリ:歯ぎしり・食いしばり

今回は前回の逆で、歯ぎしりの治療でマウスピースを使用するデメリットについて説明したいと思います。一見メリットだらけですが、もちろんデメリットも存在します。今回は、保険で作成可能なマウスピース、ナイトガードを使用するデメリットについて説明したいと思います。

まずはじめに、保険で作成可能なマウスピースの特徴については前回お話したとおりですが、保険であるがゆえの制約があります。それは、1回マウスピース(ナイトガード)を作成し、それを受領するとその日から6ヶ月は保険で作成できなくなります。そのため、修理で対応できないレベルでの破損であったり、紛失してしまった場合は自費での負担にて再作成ということになります。もちろん、6ヶ月経つまえにマウスピースが削れてしまったから作り直したい、というケースも同様ですが、この場合は修理ができることがありますので、その場合は保険内での修理という対応が可能です。

 

次に、本題である歯ぎしりの治療でマウスピースを使用することそのものによって生じうるデメリットについて触れていこうと思います。

①顎の痛みが増悪することがある … 上顎と下顎の噛み合わせであったり、あるいはこうぞうそのもの自体が、マウスピース(ナイトガード)と相性がよくない場合があります。それをよく調べずに作成して装用すると、顎や歯の痛みを軽減するはずが逆の効果を招いてしまうことがあります。

②顎の位置がずれていくことがある … 短期間の使用であれば問題はありませんが、長期間にわたって使用しているとマウスピースによって噛み合わせが持ち上がる状態が多くなるので、噛み合わせの位置がずれていくことがあります。

③歯ぎしり食いしばり自体はなくならない … 意外と知られていない事実として、前回にも触れたことではありますが、マウスピース(ナイトガード)自体には歯ぎしり食いしばりを減少させたり抑止する作用はありません。歯ぎしり食いしばりによって生じる過度な負担が歯や顎にかからないように、噛み合わせを上げる装置です。また、噛み合わせを上げることで力を入れにくくするはたらきもあるといわれています。

 

それからさらに、ナイトガードは前回述べたようにプラスチック製のものの他に柔らかいシリコンゴム製のものも存在しますので、それぞれのデメリットを説明したいと思います。

ⅰ) プラスチック製のナイトガード … 違和感や異物感が強く寝苦しくなることがあります。そのせいで眠りの質に影響を及ぼし、結果的に歯ぎしり食いしばりの頻度を上げてしまうことがあります。また長期間にわたって使用していると、顎の位置がずれていってしまうこともあります。

ⅱ) シリコンゴム製のナイトガード … ゴム製なので消耗が激しく厚さや設計などにもよりますがあまり長持ちしにくく、穴が空いたりしやすいです。ゴム製なので、損耗した箇所は修理ができませんので作り直しが原則です。また、ゴム製ということで噛み心地が良いという点から、マウスピースを噛む癖がついてしまってかえって顎の筋肉を酷使してしまい、症状を悪化させたり痛みが生じてしまうケースがあります。

最後に、根本的な治療はやはり噛み合わせにアプローチする咬合治療につきます。ナイトガードはあくまで症状の経過を追ったり、急性症状(痛みなど)の緩和を図る過程に用いられるものであるため、歯ぎしりをコントロールしたりすることはあまり期待できません。しかし、咬合治療は症状の改善を実感するまでに時間がかかる一方でナイトガードは効果の実感に即時性があるのがある意味最大の特徴といえるかもしれません。

噛み合わせ、あるいは歯ぎしり食いしばりについてお悩みがございましたら、まずは相談からいかがでしょうか。​

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