顎関節症が片頭痛を引き起こす理由ってなに?
投稿日:2026年4月21日
カテゴリ:歯ぎしり・食いしばり 顎関節症
「こめかみがズキズキする」「頭痛がなかなか治らない」
こういった片頭痛に悩んでいる方の中には、実は顎関節症が関係しているケースもあります。
頭痛と顎…一見関係がないように思えます。しかし、解剖学的見地からすると非常に密接につながっています。
本記事では、顎関節症が片頭痛を引き起こす理由と、そのメカニズムについてわかりやすく解説します。
顎関節症とはどのような状態?
度々触れることではありますが、顎関節症とは、顎の関節やその周囲の筋肉に異常が起こることで、顎の痛みや口の開閉運動障害、関節雑音(カクカク音など)といった主症状が特徴です。
これらの症状に加えて、慢性的な頭痛や肩こり、首の痛みなど、顎以外の部位に症状が現れることも少なくありません。
片頭痛とはどのような頭痛か
片頭痛は、その名の通り、頭の片側にズキズキとした拍動性の痛みが出るのが特徴です。それに加えて、光や音に敏感になったり、めまい・吐き気を伴ったりして日常生活に支障が出るケースも散見されます。
顎の筋肉の緊張が頭痛を引き起こす
顎関節症では、咬筋や側頭筋といった「噛む筋肉」が緊張しやすくなります。
特に側頭筋はこめかみのあたりに位置している筋肉であり、過緊張が持続すると血管が圧迫されて血流が悪化し、結果として片頭痛が引き起こされることがあります。
食いしばり・歯ぎしりと片頭痛の関係
以前から頻繁に述べていることですが、顎関節症の背景には歯ぎしり食いしばりが多いに関係しています。
これらの習慣によって顎の筋肉に強い負荷がかかると、筋肉の疲労が起こり、血流が悪化したり神経が刺激されやすくなります。
つまり、
歯ぎしり食いしばり → 筋肉過緊張 → 血流悪化・神経刺激 → 頭痛
という流れが生まれ、片頭痛の誘因となるわけです。
姿勢の影響も見逃せない
顎関節症と片頭痛には、姿勢の影響も深く関係しています。
猫背やストレートネックといった状態では、頭が前方に突き出していることになります。それなりに重い頭部が前に突き出た状態を維持するために顎や首、肩の筋肉に慢性的な負担がかかってきます。この状態が続くと、筋肉の緊張が伝達し、上記のようなメカニズムをもって頭痛を引き起こしやすくなるわけです。
また、姿勢不良は顎関節の位置にも影響を与え、顎関節症を悪化させる要因となります。
改善のためにできること
顎関節症による頭痛を改善するためには、まず第一に顎への負担を減らすことに努める必要があります。
上下の歯を接触させないよう意識する
本来、歯と歯が接触するのは「食事のとき」と「お話するとき」とされています。なにもしていないときは歯と歯が接触することは原則避けるようにするべきなのです。歯と歯が接触していると、噛むときに使う筋肉が緊張しやすくなります。
硬いものを控える
硬いものは咀嚼時に筋肉を酷使しますので、症状の改善を図るためにはコントロールする必要があります。しかしながら、食品・嗜好品の好みや傾向、習慣などもあると思いますので、完全に禁ずることは出来ませんので、努力義務的に心掛けると良いでしょう。
姿勢を整える
頭部を肩より前に出すような前傾姿勢が常態化している場合、姿勢保持のために首周りから顎周りの筋肉が持続的に緊張していることになるため、頭位を意識することで改善することがあります。
なお、呼吸環境(=気道や咽頭部などの広がり)が悪く、猫背やストレートネックといった前傾姿勢にすることで代償的に呼吸路を確保するケースもあるので、その場合はより専門的な顎の位置を誘導する治療であったり理学療法を併用したりする必要があります。
まとめ
顎関節症は単に顎だけの問題ではなく、筋肉によって頭部の痛みにも影響を与えることがあります。
頭痛が続いている場合、単に頭の問題として捉えるのではなく、顎や噛み合わせ、生活習慣にも目を向けてみることが重要です。
顎関節症の改善が、頭痛の軽減につながるケースも少なくありません。思い当たるところがありましたら、当院で相談からいかがでしょうか。
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