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歯ぎしり食いしばりと知覚過敏って関係あるの?

投稿日:2026年5月27日

カテゴリ:歯ぎしり・食いしばり

「冷たい水がしみる」
「歯ブラシが当たると痛い」
「虫歯はないと言われたのに歯がしみる」

このような症状で悩んでいる方は少なくありません。
そしてそれこそ、CMなどでよく聞く“知覚過敏”です。

知覚過敏というと「歯磨きのしすぎ」や「加齢」が原因と思われがちですが、実は近年増えている大きな原因が歯ぎしり食いしばりです。無意識に行っている歯ぎしり食いしばりは、歯や歯ぐき、顎関節や顎の筋肉に大きな負担をかけるだけでなく、知覚過敏を引き起こすことがあります。

今回は歯ぎしり食いしばりで知覚過敏が起こるメカニズムと、その対策について詳しく解説します。

 

知覚過敏とは?

一般的に言われている知覚過敏は、正式には「象牙質知覚過敏症」といいます。

通常、歯の表面はエナメル質という硬い組織で覆われています。エナメル質は神経が通っていないので、それ自体が痛むことも痛みを感じることもありません。
しかし何かしらの形でエナメル質の下層である象牙質が露出すると、刺激が伝わりやすくなり、「しみる」「痛い」と感じるようになります。

冷たい・熱い食品、場合によっては甘いものでも生じます。歯ブラシの擦過刺激でも症状を自覚することもあるようです。

 

なぜ歯ぎしり食いしばりで知覚過敏が起こるの?

では歯ぎしり食いしばりとの関係性について、知覚過敏発生までの過程をたどりつつ説明していきたいと思います。

1.歯ぎしり食いしばりによる力が歯にかかる

歯ぎしり食いしばりによって自分の体重以上の強い力が歯に加わります。

するとその強い摩擦によって歯の表面を守っているエナメル質が削れていきます。それだけでなく、強い力が歯をたわませるような力を加えるので、歯の根元に応力が集中してその表面にヒビが入りエナメル質が剥離するように剥がれていきます。

 

2.刺激に反応する象牙質層が露出する

エナメル質が薄くなったり削れ落ちたりすると、内部の象牙質が露出してしまうので刺激が神経へ伝わりやすくなります。結果として、冷たいものだったり、歯磨きで痛んだりと知覚過敏症状が現れます。

 

3. 歯茎が下がる

さらに歯ぎしり食いしばりが続くと、その歯を支えるだけでなく歯周組織(骨や歯ぐきなど)にも影響を及ぼします。具体的に言えば歯ぎしり食いしばりで歯が揺さぶられることで、歯の周囲の骨が下がります。その結果、骨とともに歯茎が徐々に下がってしまうことがあります。

そして歯茎が下がると、本来歯茎に覆われていた歯の根が露出します。歯の根の表面にはエナメル質が存在しないため、刺激に非常に敏感ですので、先述のような知覚過敏症状が発現しやすくなるのです。

 

4. 歯に細かな亀裂が入ることも

また、歯ぎしり食いしばりでは歯にマイクロクラック(微細なヒビ)が入ることがあります。見た目ではわからないほど小さな亀裂でも、刺激が内部へ伝わりやすくなり、知覚過敏症状を起こすことがあります。

さらにヒビが深くなると、より状況が悪くなります。歯の神経へのダメージだけでなく歯が折れてしまうリスクが高まります。

 

歯ぎしり食いしばりによる知覚過敏への対策

では、歯ぎしり食いしばりから歯を守り、知覚過敏にどう対処すべきなのか、案をいくつか挙げたいと思います。

 

ナイトガード(マウスピース)

最も一般的で簡単な対策がナイトガードです。就寝時に装着することで、歯や詰め物・被せ物、顎への負担を軽減することが出来ます。

 

歯ぎしり食いしばりを意識する

そもそも本来、上下の歯は安静時には接触していません。日中、歯ぎしり食いしばりをしていることにたまに気づくことがあるのであれば「気づいたら歯を離す」ことを習慣をつけるだけでも、負担軽減につながります。長時間同じ姿勢を保持する仕事であったり、パソコン作業中は特に無意識の歯ぎしり食いしばりが増えやすいため注意が必要です。

 

知覚過敏用の歯磨き粉を使用する

知覚過敏専用歯磨き粉には、刺激を伝わりにくくする成分が含まれています。3か月ほど継続して使用することによって症状が軽減するケースがあります。ただし、根本原因である歯ぎしり食いしばりにも同時にアプローチしていかないと、再発する可能性があります。

なお、こういった知覚過敏専用歯磨き粉の成分を歯に効かせるために、歯磨き後の水うがいはせず、ツバを吐き出すだけに留めるのが有効です。水うがいするなら少量の水で1回程度が良いでしょう。

 

詰め物・被せ物の噛み合わせのチェックや調整

詰め物・被せ物の影響で噛み合わせのバランスが乱れると、一部の歯に負担が集中しやすくなります。必要に応じて、詰め物・被せ物の高さ調整などが検討される場合もあります。

 

まとめ

知覚過敏は単なる「しみる症状」ではなく、歯に過度な負担がかかっているサインかもしれません。

症状が続く場合は、知覚過敏の症状だけを見るのではなく、その背景にある歯ぎしり食いしばりといった習癖や口腔内を噛み合わせまで含めて総合的に確認することが大切です。

気になる症状がある方は早めに歯科医院で相談し、歯を守るための対策を始めてみてはいかがでしょうか?

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