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エラが張るのって咀嚼筋と関係あるの?

投稿日:2026年8月5日

カテゴリ:歯ぎしり・食いしばり

「昔よりエラが張ってきた気がする」

「顔が四角く見えるのが気になる」

このようなお悩みをお持ちの方は少なくありません。エラ張りというと、「生まれつきの骨格が原因」と考えられがちですが、実はそれだけが原因ではないのです。タイトルで振っている通り、食事や会話の際に顎を動かす咀嚼筋も関わっているのです。今回はそのエラ張りと筋肉との関係についてお話しようと思います。

そもそも「エラ」とは?

一般的に「エラ」と呼ばれているのは、下顎の耳の直下にある角ばった部分です。解剖学的には「下顎角(かがくかく)」と呼ばれています。

エラが張って見える原因には大きく分けて、

 ・ 骨格によるもの
 ・ 筋肉によるもの
 ・ 脂肪によるもの

があります。その中でも歯ぎしり食いしばりに影響されてくるのが、「筋肉によるエラ張り」です。

咀嚼筋とは?

タイトルにもある「咀嚼筋」とは、食べ物を噛むために使われる筋肉の総称で、下顎と上顎をつなぐように存在しています。そして今回のテーマにおいて最も影響を及ぼしている咀嚼筋は、咬筋(こうきん)という筋肉です。頬の外側にある、最も咀嚼時に力を与える筋肉で、奥歯を強く噛み締めたときに頬を盛り上げる筋肉で、エラ張りに最も関係しています。

 

なぜ咬筋が発達するとエラ張りになるの?

言うまでもありませんが、筋肉は使えば使うほど発達します。腕や脚の筋肉がトレーニングによって大きくなるのと同じように、咬筋も強い力で繰り返し使うことで肥大していきます。

特に、

 ・ 歯ぎしり食いしばり
 ・ 無意識の噛み締め
 ・ 上下奥歯の必要以上の干渉
 ・ 硬い食べ物を頻繁に食べる習慣

などがあると、咬筋に継続的な負荷がかかります。

その結果、筋肉が厚くなり、顔の下半分が横に広がったように見えることがあります。これが筋肉由来のエラ張りです。

 

歯ぎしり食いしばりがエラ張りを引き起こす理由は?

先程挙げた原因の一つである歯ぎしり食いしばりをピックアップしてお話します。

当然、歯ぎしり食いしばりが常態化していると、通常の食事以上の強い力が歯や顎に加わります。また、睡眠中に生じる歯ぎしり食いしばりは力を加減することができないため、想像以上に強い負荷が筋肉へかかります。毎晩のように咬筋が酷使されることで、咬筋が肥大して顔の輪郭が四角く張って見えるようになることがあります。

「昔は気にならなかったのに、最近エラが張ってきた」という方は、歯ぎしり食いしばりが時間をかけて徐々に筋肉をつけてきた可能性があります。

 

エラ張りだけではない、咀嚼筋肥大による影響

咬筋が過度に発達すると、見た目以外にもさまざまな症状が現れることがあります。

 ・ 顎の疲労感 … 筋肉が常に緊張しているため、顎が疲れやすくなります。

 ・ 顎関節症の発症 … 顎関節や周囲の筋肉に負担がかかり、顎の痛みや雑音などの症状につながることがあります。

 ・ 頭痛や肩こり … 咀嚼筋の緊張は首や肩の筋肉とも関連しています。そのため慢性的な頭痛や肩こりの原因となることもあります。

 ・ 歯へのダメージ … 歯ぎしり食いしばりによって歯がすり減ったりヒビが入ったり、場合によっては知覚過敏を生じることもあります。

 

自分でできるチェック方法

以下の項目に当てはまるものはありませんか?

 □ 朝起きると顎が疲れている
 □ 頬の内側に歯型が付いている
 □ 歯がすり減っている
 □ 肩こりや頭痛が多い
 □ 集中すると噛み締めている
 □ 家族から歯ぎしりを指摘されたことがある

2つ以上当てはまる場合は、咬筋が過度に発達している可能性があります。

 

歯科でできる対策

 ・ ナイトガード(マウスピース)… 睡眠中の歯ぎしり食いしばりによる歯や顎への負担を軽減します。装着することで筋肉も必要以上の力を入れなくなるので筋の緊張緩和にも役立つ場合があります。

 ・ 噛み合わせの確認・調整 … 噛み合わせのバランスが悪いと、顎の運動の過程で一部の筋肉に負担が集中しうるので、必要に応じて噛み合わせの評価、必要に応じて調整を行うのが良いでしょう。

 ・ 日中の食いしばりの改善 … 本来、上下の歯は安静時には接触していません。寝ているときは無理であっても起きている間は「気付いたら歯を離す」という意識づけをすることも重要です。

 ・ 生活習慣の見直し … 慢性的ストレスや睡眠不足は歯ぎしり食いしばりの原因の一つです。生活習慣を見直すことも大切な対策と言えます。

 

骨格と筋肉の違いは?

筋肉によるエラ張りは、噛み締め・習慣・筋肉の緊張や発達が関与しています。

一方で骨格によるエラ張りは、下顎骨そのものの形態が影響しています。遺伝もありますが、発育環境において下顎の成長方向だったり下顎骨そのもののひずみによって生じているケースもあります。

実際には筋肉と骨の両方の要素が組み合わさって、「エラが張っている」ようになるケースも少なくありません。

そのため自己判断せず、専門的な評価を受けることが大切です。

 

まとめ

エラ張りは必ずしも骨格だけが原因ではありません。

歯ぎしり食いしばりによって咀嚼筋が過緊張すると、顎関節症や頭痛、肩こり、歯の摩耗などさまざまなトラブルにつながる可能性があります。

「最近エラ張りが気になる」「朝起きると顎が疲れている」「歯ぎしりを指摘されたことがある」という方は、咀嚼筋の発達や噛み締め習慣が関係しているかもしれません。

見た目の変化だけでなく、お口や全身の健康を守るためにも、気になる方は一度歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。

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